粗利って何?

こんにちは。
今日は、これからビジネスを始めたい人や、すでに何かを始めているけれど「数字はよくわからない…」という方向けに、「粗利(あらり)」についてわかりやすくお話ししてみたいと思います。
なぜこのテーマかというと、私自身が最初「売上=儲け」だと思っていて、けっこう痛い目を見たからです(笑)
粗利ってなに?
簡単に言うと、粗利=売上から原価を引いた金額のことです。
例えば、あなたが1,000円で仕入れたアクセサリーを、3,000円で販売したとします。
そのときの「粗利」は…
3,000円(売上)-1,000円(仕入れ原価)=2,000円
この2,000円が、あなたの「儲けのもと」です。
粗利と売上はどう違うの?
「売上」は、ただ単にお客さんからもらったお金の総額。
一方で、「粗利」は、その中から仕入れなど“直接的なコスト”を引いたもの。
もっと言えば、「粗利」はビジネスでどれだけお金を“生み出す力”があるかを表す指標でもあります。
売上が大きくても、仕入れコストも大きければ、全然儲かっていない…ということもあるんです。
粗利を知らずにいた私の失敗談
私は20代前半で起業しました。最初はとにかく「売ること」に夢中で、売上が立つたびに「やったー!」と喜んでいました。
でも、月末に通帳を見ると、ぜんっぜんお金が残っていない。
「え?こんなに売ったのに?」って本気でショックを受けた記憶があります。
その原因は、シンプル。
「粗利を見てなかったから。」
安く仕入れられない商品をたくさん売っても、実は利益はほんのわずか。
広告費や家賃、人件費であっという間に赤字…。
「売ってるのに苦しい」っていう状態でした。
粗利を意識するようになって変わったこと
今は、売上よりもまず**粗利率(粗利÷売上)**を見るようになりました。
たとえば、
- 商品A:売上5,000円/原価1,000円 → 粗利4,000円(粗利率80%)
- 商品B:売上10,000円/原価7,000円 → 粗利3,000円(粗利率30%)
この場合、売上はBの方が高いけど、利益としてはAの方が効率がいい。
つまり、「売上が高い=儲かっている」とは限らないんですよね。
粗利が高いビジネスってどんなの?
一般的に、粗利率が高いと言われているビジネスにはこんなものがあります:
- エステや美容サロン(材料費が安く、施術料が高め)
- オンライン講座やデジタルコンテンツ(原価がほぼゼロ)
- コンサルやカウンセリングなどのサービス業
逆に、粗利率が低くなりがちなのは:
- 飲食業(材料費・人件費が多い)
- アパレル(在庫リスクとセールが多い)
だからこそ、自分のビジネスがどれくらいの粗利を出しているかを知ることは、**「どれだけ自由なお金が残るか」**を知ることに直結します。
自分の時給、いくらか知ってる?
粗利の話をすると、「じゃあ私の労力はどれくらい儲かってるの?」という視点も出てきます。
例えば、あなたが1時間かけて施術をして、粗利が5,000円残ったら、
時給換算で5,000円。
でも、2時間かかって粗利が3,000円だったら?
時給1,500円。
この視点を持つと、「どの仕事が効率がいいか」「自分の時間の使い方」を見直すことができるんです。
粗利を味方にすれば、数字が怖くなくなる
「数字はニガテ…」
「計算とか見ると眠くなる…」
そんな人も多いと思います。
でも、粗利って**ビジネスの“健康診断”**みたいなもの。
体調が悪くなったら病院に行くように、
お金の流れが不安定なら、粗利をチェックする。
それだけで、経営の方向性がわかるようになってきます。
最後に
粗利は、「なんとなく稼いでる」から卒業するための第一歩です。
・今売っているサービスは、どれくらいの粗利があるのか?
・もっと粗利率を上げる工夫はできないか?
・高単価でも粗利が低い商品に依存しすぎていないか?
そんなことを一度考えてみてください。
「数字って、私には関係ない」って思ってた昔の自分に、今ならこう言います。
**「粗利は、あなたの価値を見える化してくれるものだよ」**と。

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